八月に咲く

阿部顕嵐くん

叶えてもっと大胆に

学校のロビーに大きな笹が飾られた。今年でこれを見るのも最後なんだと物寂しさを感じつつ、いつもみたいにピンクの短冊を手にしてみてからじっくり叶えたいことを考える。

これ書くのも最後だよなんて友達が言うから、また寂しくなった。それでも旅立たなきゃいけない不安、それから少しの希望で「浪人しませんように」とまあ夢のない表現をほどこした。

 

帰ってから昨日のザ少年倶楽部を見た。4日間にわたるテストが今日でようやく終わって、気分爽快なまま見る顕嵐くんはやっぱり最高だった。

 

この収録を会場で見てから約1か月。例の瞬間は、何度思い出しても鳥肌が立つ。

 

大歓声に迎えられた顕嵐くんの、生き生きとするすべての中にあった、ほんの、たったこれだけの焦燥感に胸がきゅっとしめつけられた。

顕嵐くんの居場所がここでよかったと切に思う。本当に本当に、顕嵐くんがアイドルでありジャニーズであることが嬉しくなった。そして同時に切なくもなった。

 

こんないい男がジャニーズでなかったらどれだけ幸せだっただろう!

 

だって、あんなにカッコイイならもしかするとステージに立たない方がちやほやしてもらえたかもしれない。何のうしろめたさも感じずに、いちばん好きな女の子と手を繋いで好きな街を歩けたはずなんだ。

 

ただ、ジャニーズでなかったらこんないい男になりえなかったかもしれない、とも思う。そして何より、ステージに立つ顕嵐くんは(私には)殊の外幸せそうに見える。

だから私はやっぱり嬉しい。このまま永遠にかっこよくなり続けてほしい。ステージの上で、ジャニーズとして。

 

あの日あの瞬間、世界の一端、といってTOKYOを牛耳ったのは顕嵐くんだ。間違いない。異論は認めない。

 

いつかはきっと、世界中のおんなたちを虜にして、ある種の世界征服を成し遂げてほしい。アランの名前は世界に通用するんだって。きっとそこかしこからあらんあらんと呼ばれ愛されればいい!

 

 

2016年、いちばんの願い事を託して。

 

 

Umiko: